寝ぼけたり、寝言を言う人は結構いらっしゃると思います。

睡眠中の言動はその人の深層心理を表していることが多いと
思いますが、恋愛に悩む女性の心理は、
古今東西、変わりはないようです。

「彼が夢に現れましたが、私に背中を向けているのです。
何かとても心配です。
どういう意味でしょうか?」

26歳 家電メーカー OL

「夢の中で彼と大喧嘩してしまいました。
自分の大声で目が覚めてしまいました!」

30歳、編集者 女性

この女性編集者は私と親しい方ですが、
親しいと夜中に彼女の寝言の悲鳴で、
私も目覚めてしまうことがあります。

京都にお住まいですから、
東京の私とは距離があるので、
彼女の寝言が聞こえるはずはないのですが、
以心伝心というか、
彼女の悩みや苦しみがテレパシックに伝わってくるのです。

これはどういう現象であるかと言いますと、
男女を問わず、霊感の強い方に多いです。

『源氏物語』にもこのような現象がよく描かれています。

「前東宮妃だからプライドも知性もある自分はお付き合いする訳にはいかないわ」と

涼しい顔をしていた女性を、

プレイボーイの光源氏はアタックして落としてしまったのです。

しかし、高嶺の花だった知性派の年上の女性が自分のものになると
すぐに情熱が冷めてしまうのはプレイボーイの常でしょうか?恋多き光源氏は町娘のあの娘や
古風な印象の姫やら
初恋の人で自分の亡き母親の面影がある少女まで、
次々にアタックするのです。
少女は当時10歳でしたが、
光源氏は二条邸につれて来て、
自分の理想通りの女性に養育を始めるのです。

プライドを傷つけられた高貴な知性派の彼女は、
自分の感情を抑えることができず、
就寝中に無意識に魂が抜け出し、
光源氏が恐れるような行動を起こしてしまうのです。

私は『源氏物語』でも特にこの章は印象が深く、
人間の深層心理をよく描いていると思っています。

無意識に魂が抜け出してしまうのですから、
現実に光源氏の身近で起こってしまった事件を知り、
高貴な彼女は相当なショックを受けます。

自分自身もコントロールができない想念を
この章はよく描いています。

恋に悩める女性は平安時代も現代も変わっていないのです。